春 ヤマメ 釣り
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春 ヤマメ 釣り [ノータリン・クラブ]

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山の中で生活していると、11月の中頃から、何とももの寂しい気持ちになります。

日一日と日暮れが早くなり、冬至を迎えるまでの間は「うつ状態」が続きます。

一年で一番嫌いな月が、10月です。
11月が直ぐにやって来るのが分かっているからです。

冬至を過ぎると、何となく「心が」軽く成ります!
春の足音が聞こえて来るのです。
北国に住んでいると「そろそろ足腰を鍛えて」スキー準備でもするか・・・
と楽しい時期なのかも知れませんね。

冬至は天照大神が「岩戸隠れ」をされた日で、生まれ変わりを意味しているのです。
学校を卒業してからは、「渓流釣り」を覚えました。

昭和49年は家庭と仕事はそっち抜けで、渓流釣りに没頭し始めて居たころだと思います。
友人から一冊の随筆集「はるかなる山釣り」(山本素石氏著)を貸り受けました。

山本素石氏(故人 京都ノータリン・クラブ会長 随筆家 天理教滋京文京会)の作品には、
昭和20年代の山村の生業が生き生きと描かれており、
故郷の小川で遊んだ幼少期を彷彿とさせる作品の数々でした。

ユーモアー溢れる筆力で深く感動したものです。
「俺の人生の師匠はこの人しかいない」と勝手に思い込み、「逃げろツチノコ」や「釣り山河」
を何度も来る日も読みふけりました。

この本は実際に「ツチノコ・・・日本固有の鎖蛇」を飼って居るのを見ていた方の記録です。
木乃倉 茂 著「幻の珍獣とされた日本固有の鎖蛇の記録」






「厚顔無恥」が取柄の私は、早速素石氏に連絡を取り「九州ノータリンクラブ」
を設立する承諾を取り付けました。

以下はそのクラブの会則です。

「九州ノータリンクラブ御定書」

1.  名称・・・・この会を、九州ノータリンクラブ(略称・九タリンクラブ)と称する。

2.  目的・・・・ひたすら渓流釣りに没頭し、併せて淡水魚類の保護増殖に努める。

3.  会員・・・・釣りバカ、釣りキチ、釣りボケ、スケベ、こと山釣りに関して、
そう言われる人を会員とし、かつ以下の九足りん条項に該当する人を有資格者とする。

会員資格
①   社会性が足りん
② 経済性が足りん
③   政治性が足りん
④   仕事への努力が足りん
⑤   家庭へのサービスが足りん
⑥   女房への愛情が足りん
⑦   お金が足りん
⑧   暇が足りん
⑨   そして尚、何かが足りん

4.  役員・・・・会長外、人並みに役員をおく。
 ①  自分でなりたい人
 ②  みんなが推選する人 

まあ釣りに呆けた「おおまん」な人なら誰でも受け入れる崇高なクラブでした。

その会誌の1ページに、素石氏の随筆の一部を頂きました。

・・・「ふるさとは 遠きにありて想うもの」と誰かの文句にあったが、
春は、寒さに耐えて想うほうが好い。
春もたけなわになると、物憂い倦怠感に包まれる。
春秋というのだろう。
それよりも寒さの中に籠もって、心の底にじっと温める炭火のような春を待つ想いの方が、
私にはいっそうなじみやすい気がする。・・・・山本素石著「遥かなる山刷釣り」
(㈱ 産報版) 279ページ 春近く より抜粋
椿.jpg
今がまさにその季節で、事務所の裏山には私の大好きな「藪つばき」が蕾を沢山つけておりました。







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タグ: 足音
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