杉花粉症 緑のダム 自然を守る
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杉花粉症 緑のダム 自然を守る [今からの林業]

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花粉症で一番ポピュラーな木が杉です。

昭和初期「山を持っている家は資産家」でした。

国土の全ての公共物に材木は欠かせないものだったからです。
戦後の資材不足の時、皆「資産家」を目指して植林を始めました。

中でも杉は成長するのが早く、競って杉を植えたのでは無いでしょうか?
幼木から20年位の杉は、物凄く水分を吸収するのです。

その結果山間部を流れていた川の水量はどんどん痩せ細って行きました。
下の写真を見て下さい。

実生の杉.jpg
これが「実生の杉(杉の実を発芽させ苗にしたもの)」です。

刺し穂の杉.jpg
穂先が尖って居る方が「刺し穂の杉」です。

「実生の杉」と「刺し穂の杉」の違いは、
①「刺し穂の杉」は成長が早い。
②「実生の杉」は種から小さな芽を出して、苦労して大きく成ったものです。
③ 刺し穂の杉は木目が粗く、実生の杉は木目が詰まっています。
  どちらが品質が良いかと言えば、実生の杉です。
人間と一緒で苦労して大きく成った杉は、強度も十分で見た目も綺麗です。

ただ「刺し穂の杉」は根が横に這って行くため、台風や水害に弱いのですが、
「実生の杉」の根は雑木と同じように直根出ますから、「刺し穂の杉」の杉の
弱点が有りません。

しかし先に紹介致しましたように、幼木から20年位の杉は、物凄く水分を吸収し 根に保水力が無いのです。
つまりダムや水源の上流には、余り植林しない方が良いと思います。
今からの山の管理は、雑木や落葉樹等の自然の森を作る事です。

すると野生動物の餌や棲み家と成り、人里に降りて作物被害か少なくなるはずです。 更に水源地が守られ、川と海の生き物が守られ、生物多様性が守られ 土砂災害が減り、水害が減り、ダム建設も減らすことが出来ます。
田中康夫元長野県知事が提案されていた、「緑のダム」こそが今からの世界のテーマなのではないでしょうか?



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タグ:花粉症
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